物流革命の時代!世界の物流ベンチャー事例3選

物流

アジアでは交通インフラの整備が物流の増加に追い付いておらず、既存の物流リソースをうまく利用する“ロジスティクス・アプリ”に注目が集まっている。

物流サービスに進出したUber(ウーバー)から、LINEと提携したタイのオンデマンド・デリバリーサービスを提供するベンチャーなど、物流業界にも新規プレーヤーが続々と現れている「物流革命」の時代といえるだろう。

世界の先端事例を紹介する。

アプリから配送依頼が可能な「UberRUSH」(アメリカ)

最近話題のUberは、サンフランシスコに拠点を置く2009年創業の新興企業。

前もってアプリでユーザー登録・クレジット登録を済ませておくと、現在地にハイヤーを呼べるというサービスを展開しており、到着時間はもちろん、どんな運転手が来るかといった情報までアプリで提示されるため、利用者の利便性も大きい。

この輸送対象を人以外にまで広げたものが、「UberRUSH(ウーバーラッシュ)」だ。

「UberRUSH」は、自動車や自転車による配送を依頼できるサービスで、アプリにある「RUSH」アイコンをタップしたあと、地図上で荷物をピックアップする場所を選び、集荷を依頼する仕組みになっている。

配送状況はアプリから確認でき、受取人不在の場合は荷物と配送料は発注者に返される。

なお、日本でのUberの展開は、都市部でのハイヤーサービスの提供にとどまっているが、今後は物流サービスの展開も期待されている。

コミュニケーションから配送へ。「LINE MAN」(タイ)

コミュニケーションアプリとして人気を博しているLINE。

そのLINEがタイで新たに始めたサービスが「LINE MAN(ラインマン)」だ。

荷物の配送やフードデリバリー、コンビニ商品配達といった“日常のちょっとしたサポート”を行ってくれるサービスとして事業展開している。

タイでは交通インフラ整備が遅れていることから都心部での渋滞が激しく、バイクによるデリバリーサービスを利用する人が多い。

こういったタイの生活に密着したサービスとして、「LINE MAN」がいま注目を集めているのだ。

提携しているタイの物流企業「lalamove(ララムーブ)」は、香港を拠点とする2013年12月に創設されたまだ新しい企業。

日本や中国、東南アジアも次のターゲット市場として挙げており、今後は「lalamove」の日本でのサービス展開も気になるところだ。

フードデリバリーでは、タイの大手レストランポータル「Wongnai(ウォンナイ)」と提携しており、バンコク周辺地区1万店舗以上への注文が可能。

なお、「Wongnai」は日本の「ぐるなび」や「食べログ」などに近いサイトで、これも2010年7月に設立されたばかりの新規企業だ。

「LINE MAN」では、距離や人気度で分類されたおすすめリストからデリバリーの種類が選べるほか、レストラン名を指定して検索することもできる。

商品はドライバーが事前購入して配送するが、注文に応じて指定レストランに最も近いドライバーを手配しすることができる。

デリバリー料金は距離をもとに計算され、追加料金がかからないというのも魅力的だ。

梱包不要の配送サービス「Shyp」(アメリカ)

商品の梱包は時間もコストもかかるが、この手間を省けるようにしたのが「Shyp(シップ)」。

現在は、サンフランシスコやロサンゼルスなどアメリカを中心にサービスを展開している。

Shypのアプリをダウンロードした後、梱包・配送したい物を撮影し、送りたい場所を指定すると、スタッフが配送センターまで運んでくれ、そのうえ無料で梱包をしてくれる。

また、複数の物流業者と提携しているというところがポイントで、配送先は世界中どこでも指定可能。

商品や配送先に応じて、業者の提携するサービスのなかから最もリーズナブルなプランを提案してくれるのだ。

また、eBayとShypの提携により、eBey出品者の手間やコストを削減できたことも、話題となった理由といえるだろう。

これは、eBeyアカウントと連携させて出品中リストから配送依頼をすると、梱包や配送作業はShypが行ってくれるというもの。

配送状況の自動更新や、出荷の通知サービスなども含まれており、すべてアプリから確認できる。

個人売買では配送にかかるコストや時間がネックになりがちだが、日本でもこういったサービスが始まれば、さらなる需要が生まれるのではないだろうか。

世界で広がりを見せるロジスティクス・アプリ

香港やタイなどのアジアの一部地域では、都市部に至っても交通インフラ整備が遅れており、物流の非効率な地域も多い。

こうした地域では、ちょっとしたことでもデリバリーを利用することが多く、ロジスティクス・アプリを使った配送のニーズも高くなっている。

ロジスティクス・アプリによる物流革命が日本で起こるのもそう遠くないと言えるのではないだろうか。