イベント会場警備の重要ポイントとは

セキュリティ

コンサートや美術展、講演会、花火大会……イベントの数は限りなくあるが、これらのイベントの開催を陰で支えるものが何であるか考えたことはあるだろうか? 危険な状況が発生しないように細心の注意を払い、万が一、不測の事態が発生したときに迅速に対応する「警備」である。

「イベント警備」とひとことでいうが、そのなかにはどのような内容が含まれているのだろうか。今回は、イベント警備の具体的内容を見てみよう。

イベント警備の業務内容

イベント警備といえば、会場への誘導がすぐに思い浮かぶだろう。だが、そのほかにもいろいろある。いくつか例を挙げてみよう。もちろん、イベントによって警備内容は異なる。

・お客様の出入管理(受付や、持ち物検査を行う場合もある)

・お客様の会場への案内と会場の整理

・駐車場への案内と駐車場の管理

・搬入や搬出を行う業者の出入管理(資材の検査を行う場合もある)

・展示物の監視

・巡回・巡視

・会場の保守点検(安全確認や清掃なども含まれる場合がある)

欠かせない事前準備

警備内容については、警備会社から主催者へ計画が提案される。定期的に行われているイベントであっても、状況は常に同じというわけではない。ましてや、初めて行われるイベントならばなおさらだ。さまざまな状況に的確に対応できるよう、事前に警備会社によって入念な調査が行われたのちに警備計画が立てられる。

事前調査では、会場、駐車場、近隣の駅周辺の危険箇所のチェックや、イベントの開始時と終了時の動線予測が行われ、警備員の配置場所と人数が見積もられる。

会場への誘導の際に、お客様からの質問に答えられるように、あらかじめ質疑応答集を作成しておく警備会社もある。

警備員の人数

警備員の人数は、交代要員を確保する必要がある。配置2か所に対して3名、あるいは3か所に対して4名などのように、配置個所の数よりも多くするべきである。警備員の休憩の確保は、緊急事態が発生したときの対応のためにも重要だ。費用削減のために人員を削ることはおすすめできない。

イベント当日の重要な業務

イベント当日に行う業務は、不審者や不審物の警戒を始め、前述したように数多くある。 会場だけではなく、駐車場内および駐車場周辺のお客様の誘導と交通整理なども混雑緩和のために欠かせないだろう。

さらに、イベント当日の警備といえば、会場周辺に一定間隔で立っている警備員の姿がすぐ思い浮かぶ人は多いだろう。これもまた、重要性ではほかの業務に決して劣ることはない。ここでは、危険回避という視点から「拡声器を使ったお客様の誘導」に注目してみよう。

人混みで前がよく見えないような状況では、先の状況や道路の様子などの情報を、お客様に明快に伝えることが必要である。例えば、「この先には下りの階段があります。足元に気をつけて、ゆっくりお進みください」というように。場所や時間、状況によって刻々と変わる情報を適切に伝えていかないと、大きな群衆事故を招くこともあるので、拡声器を使った誘導は決して軽視すべき業務ではないのだ。

イベント警備の将来

イベントの成功を支える「イベント警備」。一定区間おきに立ち、会場までの案内をしてくれる警備員の姿は目につきやすいが、それ以外にも事前準備を始め、安全のために払われている労力は決して少なくない。

現在では、イベントの警備用に監視カメラを貸し出す会社も出てきている。会場の現場をリアルタイムで見ることができ、監視映像の記録が残ることなどが利点として挙げられている。

また、ドローンが普及してきた世相を反映して、ドローンの接近を検知するシステムの貸し出しを始めた会社もある。テクノロジーの進歩とともに、警備の手段も今後、少しずつ変わっていくかもしれない。