経験則による配車業務の終焉?“配送管理システム”って何?

物流

経験則の生きる分野である配車業務。

なかなか若手の社員では実施が難しい作業であり、ベテランに任せられることが多いだろう。

しかし、モバイル端末の浸透やシミュレーション技術の進化により普及しつつある「配送管理システム」は、属人的だった業務を一変させてくれる可能性を秘めている。

テクノロジーは、配車業務の未来をどのように塗り替えようとしているのだろうか?

ここでは、既存の経験則に頼った配車業務が抱える問題、そしてシステムの導入がもたらすメリットなどを解き明かしていこう。

経験則に頼った配車業務が抱える問題点

「配車管理システム」の導入が推奨されているのは、いまの配車業務を劇的に改善できる可能性を秘めているからだ。

まずは、これまで行われてきた配車業務は具体的にどのようなマイナス面があるのか見ていこう。

人件費がかかる

配車業務を人の手によって行うと、当然ながらその作業をしている間は運送作業を行うことはできない。

そのため、新たにスタッフを雇ったり、既存のスタッフが残業をして荷物を配送したりといったことが発生してしまう。

その分の人件費は、当然ながら会社の経営を圧迫してしまうことになる。

作業の属人化

特定のスタッフ(多くの場合はベテラン)だけが配車業務を担当するようにしてしまうと、そのスタッフが転職したり、病気で働けなくなったりした際に、業務があっという間に回らなくなってしまう。

配車業務の内容が可視化しづらい

また、あるスタッフだけが配車業務を担当していると、何かトラブルが起こったり、人員の配置に不備があったりしていても、周囲がそれに気づいてあげることが難しくなる。

そのため、問題が表面化したときには取り返しのつかない事態になっていることも考えられるのだ。

これらの点から、従来までの経験則に頼った配車業務だけを続けることは、リスクが高いといえるだろう。

システムの導入がもたらすメリット

それでは、「配送管理システム」の導入が進むことで、どのようなメリットが生じるのだろうか?

スタッフが運送作業に集中できる

配車業務がシステムによって代替されることで、スタッフは本来最も重要な業務である「運送作業」に集中できる。

特に、これまで配車業務を主に担当してきたようなベテランのスタッフは、若手と比較すると運転も上手で、より短時間でより多くの荷物を運んでくれる傾向にある。

そのため、結果的に会社の業績をアップさせることにもつながるのだ。

各スタッフの空き時間を有効に活用できる

配送業務がシステム化されるということは、「どんなスタッフでも、その業務を担当できるようになる」ということを意味する。

そのため、手の空いているスタッフにその作業をやってもらえば、空き時間の有効活用につながり、それが最終的には経営コストの無駄を省くことになる。

誤配送・誤納品の削減

当然ながら、人間の作業にはミスがつきものだ。

それが配車業務で起こってしまうと、誤配送や誤納品につながり、会社の評判を落とすことになったり、その仕事を発注してくれたクライアントに迷惑をかけてしまったりする。

一方、システムによって管理を行えば、そういった類いのミスは圧倒的に少なくなる。

また、再配送も減りコストダウンにつながる。

こうしたことが、作業効率やサービスの向上に結びついていく。

システムの導入は初期費用がかかるので、尻込みしてしまう経営者の方が多いかもしれない。

だが、こうした点を踏まえてみると、長い目で見ればそれがコスト削減・リソースの有効活用になることを理解していただけるのではないだろうか。

おわりに

システム化により属人的な作業を少なくしていけば、業務をより効率化できるため、将来的に競争力の強化につながる。

こうした最先端のテクノロジーを積極的に取り入れ、経営の改革につなげてみてはどうだろうか?