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駐車場の防犯対策とその限界

駐車場の防犯対策とその限界

車の盗難や車上荒らしなど、駐車場には多くの危険が潜んでいる。

2014年に駐車場で起きた犯罪認知件数は、全国で145,620件にも上り、総数の約11%にあたる。

イベント会場など多くの人が集まる場所では、特に被害が大きくなりかねず、被害を未然に防ぐ対策は必須だ。

そのためにはどうすればよいのだろうか。

現在よく行われている防犯対策とその限界について考察しながら、駐車場でのセキュリティのあり方を考える。

駐車場で一般的に行われる防犯対策

イベント開催時に気になるのが、駐車場におけるセキュリティ。

こうした場所は一度車を離れた持ち主が長時間戻ってこないため、犯罪者に狙われやすいという特徴がある。

来場者が被害に遭わないよう、しっかりと対策を行わなくてはならない。

まずは、一般的にどのような防犯対策が施されているのか、見ていこう。

1. 照明、サーチライト

夜間にイベントを行うときには特に重要。

通常の外灯のほか、人の動きに反応するフラッシュライトなども使われる。

サイレン付きの人感ライトなどもある。

2. 高い柵(1.8m以上)の設置

四方から簡単に侵入できる場所は、狙われやすいものだが、柵があれば侵入者を躊躇させることができる。

忍び返しがあれば、より効果的だ。

3. 監視カメラ・センサー

監視カメラを設置すると、「見張られている場所である」というアピールができ、侵入者の心理的ハードルが高くなる。

犯罪者が侵入してきそうなポイントにセンサーを設置して、実際に侵入があったときに警戒ベルが鳴るようにすれば、それ以上の被害を未然に防ぐことも可能だ。

4. 非常用押しボタン

お客様やスタッフが異常を発見した時、すぐに通報できるようなボタンを設置しておくと安全だ。

警報ベルを鳴らして侵入者を威嚇すると同時に、管理者に自動通報することもできる。

5. 見晴らしの良い場所に設置

人通りが多く、遮蔽物が少ない場所に駐車場を設置することで、忍び込みにくい雰囲気を作る。

通常の防犯対策にはどのような限界があるか上で見てきた一般的な防犯対策は一定の効果を望めるので、駐車場の設置された場所に合えば、取り入れていくとよいだろう。

しかし、これらの方法には以下のような限界もあります。

1. 照明、サーチライト:死角になる場所が出てくる

2. 高い柵(1.8m以上)の設置:忍び返しなどがなければ、道具を使って乗り越えられてしまう

3. 監視カメラ・センサー:死角が生まれたり、カメラやセンサー自体を壊されたりする

4. 非常用押しボタン:お客様がボタンの場所に気づかない可能性がある

5. 見晴らしの良い場所に設置:後からビルなどの遮蔽物が周りに建つことがある

これらについても、個別に対策を施さなくてはならない。

照明の光が届かないところにはセンサーを設置するなどして、危険な場所を減らしていくのだ。

しかし、事前に防犯設備の位置や性能をチェックしてから侵入してくる者に対しては、より厳重な防犯体制が必要となるだろう。

セキュリティを強固にするには?

では、通常の防犯対策に加え、さらにセキュリティを強固にするにはどうすればよいのだろうか。

特に車上荒らしに慣れた犯罪者に対しては、盗難をしっかりと防ぐ方法を考えなければならない。

そうした方法のひとつとして有効なのが、セキュリティボックスの設置。

お客様の貴重品や撮影機材などは車に残さずにこのボックスに入れてもらえば、より確実に守ることができるだろう。

また、これまで見てきたようなさまざまな防犯対策を行ったうえで、駐車場に「警備中」「盗難注意」などの表示を行えば、侵入者に対するさらなる抑止効果を狙うことができる。

お客様の信頼を勝ち得るには、常に万全のセキュリティ対策が必要となる。

現在、イベント会場においてどんな駐車場がどのように使用されているかを今一度確認し、未然に被害を防げるようにしていこう。

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