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パチンコ店から学ぶ最高度のセキュリティシステムづくり

パチンコ店から学ぶ最高度のセキュリティシステムづくり

パチンコ店は、毎日巨額の現金がやりとりされている場所だ。だからこそ、犯罪が発生することを防止するために、高い水準のセキュリティ技術が使用されている。では、具体的にどのようなシステムが使用されているのだろうか?  その内容を知ることで、そのセキュリティの知見を学んでいこう。

なぜ、パチンコ店では高度なセキュリティ技術が用いられているのか

パチンコ店においては、「ゴト」と呼ばれる不正行為があとを絶たない。これは、パチンコやパチスロにおいて不正な方法で出玉を獲得するというものだ。当然ながら遊技台の製作メーカー側もパチンコやパチスロの台に不正行為検知の仕組みを組みこんではいるものの、すべての不正をその仕組みで検知することができるわけではない。

また、店内で紙幣や出玉が盗難されるといった事態が発生するケースもある。それらの犯罪を可能な限り防いでいくためには、高度なセキュリティシステム技術が必要になってくるのだ。次項目からは、その技術の詳細を解説していこう。

店内のレイアウトや店員の配置などから見たセキュリティ対策

不正行為を防止するために、店内のレイアウトにも実は工夫がなされている。遊技台が何列も並ぶ「島」と呼ばれる場所は、必ず一直線に台が並べられている。死角になる場所を可能な限り少なくし、見通しの良い配置にしているのだ。また、その島を一望することのできる箇所に店員をそれぞれ配置、さらに巡回させることで、客が何かしらの不正行為をしていたとしてもすぐに発見できるような体制を敷いている。

使用されているシステムから見たセキュリティ対策

監視カメラによるセキュリティ対策

パチンコ店において、セキュリティ技術の中核を担っているのが監視カメラだ。まず出入口に設置してあるカメラで客の入退を監視している。また、島ごとにすべての台の状況がチェックできるような位置にも監視カメラが配置されている。加えて、出玉を計数して受領書を発券する箇所や景品のカウンター、景品交換所などにも固定型カメラは設置されている。つまり、店内のほぼすべての場所が監視カメラによって監視されている状態となっているのだ。

使用されているカメラも、死角を無くして犯罪を抑止する観点から120度や180度の広角カメラが使用されることも多い。また、最近では360度を見渡せる製品にも需要がある。

映像検索によるセキュリティ対策

監視カメラによる録画を行った映像は、当然ながらその内容をリアルタイムで、もしくは後日に確認できなければ意味がない。そして、確認を実施する際には「どの台の情報」「〇月△日□時の情報」と条件を指定して映像を検索する必要が出てくる。そこで問われてくるのが優れた検索機能の有無だ。

特定の台で出玉が異常に多い場合、管理室のコンピューターに信号が送られ、コンピューターからの指示でカメラがその台を瞬時にズームアップして映し出すような仕組みになっている。また、出玉異常の検証をする際にも、台番号や時間を入力することで検索条件の絞り込みが可能だ。

顔認証によるセキュリティ対策

要注意人物を判別するために、顔認証によるセキュリティ対策システムも近年登場してきた。これは、ネットワークカメラで顔を1秒捉えれば、高い精度で男女の性別や年齢を認識したり分類したりできるという技術だ。この顔認証によって得たデータをもとに、訪問者の情報をデータベース化することが可能となっている。

また、データベースに記録されている画像に基づいて要注意人物を設定し、その人物の入場を検知することで、ゴト被害といったことを未然に抑止できる。加えて副次的な機能効果として、要注意人物だけではなく、優良客や常連客を登録しておくこともでき、顧客の来店に合わせたサービスやイベントを実施することも可能になる。

終わりに

日常生活に溶け込んでいるパチンコ店という何気ない存在。この場所に、これほどまでに高度なセキュリティ技術が使用されていることがわかっていただけただろうか? こうした部分から学びを得ることで、セキュリティに対する意識を高めていきたい。

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