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外国人観光客はコインロッカーが苦手って本当?

外国人観光客はコインロッカーが苦手って本当?

駅やショッピングモールなど、至るところで見かけるコインロッカー。日本人にとってはなじみのある存在だが、外国人観光客から見ると「外国語対応していない」「空いているロッカーを見つけるのが大変」などデメリットも多い。ここでは、海外からの観光客が増えるなかで注目を浴びつつある、コインロッカー問題を紹介する。

外国人旅行者が日本に旅行中困ったこととは?

外国人旅行者が日本に来て困ることは、たくさんある。例えば、公共交通の経路情報や乗り方、料金をはじめとする乗り物事情。また、両替をする場所が少ないことや、クレジットカードが利用できない店・施設が多いことなども挙げられる。さらに、多言語非対応のパンフレットや、外国語の通じない場所が多いことも問題といえる。

そして、コインロッカーもこういった問題点のひとつだ。国土交通省 観光庁のアンケート結果を見ると、外国人旅行者の意見のひとつに「コインロッカーは小さい規模の駅でも必要である」というものがあった。また、外国人観光案内所からの意見聴取では、大型ロッカーの場所に関する質問が多く寄せられていることがわかった。確かに、大型コインロッカーが利用できるのは新宿や渋谷などの大きなターミナル駅がほとんどで、大荷物を抱える外国人観光客には不便極まりない。また、使い方にも首をひねることが多いようだ。

日本のコインロッカーの問題点

海外の人から見た日本のコインロッカーの問題点として、「利用者が多い駅で探すのが困難」、「預けたコインロッカーを探すのが大変」といったことが挙げられる。大きな駅では大型のコインロッカーが多いというメリットがある反面、長時間荷物を預けている人も多く空いているものが少ないというデメリットもあるだろう。慣れない土地で、自分がどのコインロッカーに荷物を入れたのかを探すのもひと苦労だ。

また、コインロッカーの使い方が複雑であることや、小銭を用意するのが大変という意見も挙げられている。日本人にとってはなじみ深いものであるが、昔ながらのコインロッカーには外国語表記も少なく、どうやって使えばいいのかわからないこともあるだろう。近年は多言語に対応したICカード式のものもあるが、SuicaやPASMOなど日本の交通機関で利用できるものに限定されているため、外国人旅行者には使い勝手が悪い。

そのほかにも、大きな荷物を預けるのが困難であることや、犯罪・テロの温床になる可能性なども問題点として指摘されている。

新宿駅発「バーチャルロッカーサービス」

このような外国人観光客が抱えるコインロッカーの悩みを改善できるのが、新宿駅で始まったバーチャルロッカーサービスだ。バーチャルロッカーサービスとは予約ができる新しいロッカーサービスで、新宿駅改札口で荷物の預かりや受け取りが可能。スタッフに直接預けられるため、空いているコインロッカーを探したり小銭を用意したりといった手間もない。追加料金を払えばJR山手線各駅の改札口で利用することもでき、日本国内の特定の場所へ宅配便で届けてもらうことも可能だ。

例えば、滞在先へ送ってもらったり、移動中に困る大きな荷物を次の宿泊先へ届けてもらったりすることができれば、旅行中も大きな荷物を抱えずに快適に過ごすことができる。急な予定変更にも電話で対応してくれるため、滞在先が変わったときにも安心だ。

荷物はジュラルミンケースで保管され、自身で南京錠の暗証番号を設定できるため、セキュリティ面を心配する外国人観光客の不安も拭えるのではないだろうか。

新宿駅で利用した場合の当日料金はMサイズロッカー(340mm×340mm×570mm、20kgまで)で700円。受付時間:8:00~22:30、利用時間は8:30~23:00までとなっており、受け取りがなかった場合は延長料金として翌日以降500円がかかる(※)。予約は電話だけでなく、パソコン・スマートフォンからも可能である。

(※2017年8月現在の料金)

誰もが利用しやすいコインロッカーに期待

観光のために長期滞在する外国人観光客は、大きな荷物を抱えていることも多く、コインロッカーが利用しづらいのは大きな問題だ。預けた場所に戻らなければならないという点も、スムーズな観光を阻害しているのではないだろうか。バーチャルロッカーサービスが広まれば、移動中も大きな荷物を抱えることなく過ごすことが可能になり、外国人観光客にとって利便性が増すといえるだろう。

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