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『ジャパントラックショー2022』来場レポート&特別講演について 社員ブログ_Vol.3

『ジャパントラックショー2022』来場レポート&特別講演について 社員ブログ_Vol.3

ジャパントラックショー2022 来場レポート

2022年5月12日~14日パシフィコ横浜で開催された『ジャパントラックショー2022』に行ってきました。
前回の2020はコロナの影響で中止となり、4年ぶりの開催となりました。2018年は当社もブース出展しておりましたが、今年は来場者として見てきた感想をお伝えしたいと思います!(^^)!
また、主催者特別公演「ヨーロッパ架装の最新トレンドと環境対応」を受講しましたので、後半で紹介していきます♪

久しぶりのイベント会場の賑やかな雰囲気に、とてもワクワク。屋内だけではなく、屋外の出展ブースも充実していました。
やっぱりトラックは写真よりも、現物が良いですね!塗装の艶やライト照射具合など、生で見るからこそ良さが伝わる部分もあると思います。
どのブースも全体的に迫力があって、それぞれ作り手のこだわりが伝わってくる車両ばかりでした(^^)/




もちろん、車両の展示だけではなく装飾品やメンテナンス用品の企業も多く出展されてました。

小糸製作所様のテールランプ歌舞伎と流鏑馬↓↓↓

中間サイドターンシグナルランプ↓

路面にストライプの光が照射されるので、周囲も気付きやすいと思います。

街中ではなかなか見かけることができない、高級車も間近で見ることができました☆彡
黄色い塗装がとても美しかったです!

まだまだ紹介したいブースはあるのですが、見るのに夢中で写真を取り忘れてしまいました(^^;)
続いて、特別公演を受講した感想をご紹介します。勉強になることが多かったので、自分なりの解釈を踏まえて内容をまとめてみました。
理解不足な点もあるかもしれませんが、ご容赦ください<m(__)m>

特別公演 ヨーロッパ架装の最新トレンドと環境対応について

主催者特別講演の「ヨーロッパ架装の最新トレンドと環境対応について」を受講しました。

講演者:株式会社トランスウェブ様 前沢社長

欧州のトラック輸送は大規模輸送のトレーラーが主流であり、輸送能力の効率化を徹底的に追求されているそうです。トレーラーにも多種多様なバリエーションがありますが、その規格はISOによって厳格に規定されているそうです。統一化によって、トラクタヘッドや物流センターだけではなく、ドライバースキルの統一にも繋がっているそうです。

ヨーロッパの標準トレーラーについて

欧州ではウイングトレーラーはほぼ存在せず、カーテン式スライダーが主流。厳格なISO規格で統一されている。低床4軸が多い。
規格の統一によるメリットは、物流センター、トラクタヘッド、モーダルシフト、ドライバースキルの統一などが挙げられる。低床車では、いかに内高を高く取れるかが肝心。内高は2800㎜ほど。前回りD尺が主流(2040)。
カーテン式は、側面と天井と後方の4方向から積み込みできる。カーテンの開閉にかかる所要時間はウイングの約3倍。荷役にかかる時間が長くて効率が悪いようにも見えるが、その他のメリットが多いそう。

持続可能なトレーラー

カーテン式のスライダーはシンプルで安価。側面左右のカーテンを新品交換しても費用は100万円ほど。カーテンを新調することで、まるで新車のように綺麗に見える。カーテンの素材はターポリン生地で、破れても補修しやすい。生涯メンテナンスコストの削減に貢献している。海外の車両は北海道で使用してもあまり錆びない。亜鉛メッキのプールにどぶ付けし、KTL(電着コーティング)でフレームをコーティングをする。

積載効率の追求から環境対策

荷物に合わせた車両の製作を徹底している。運行効率の究極は連結トレーラーが挙げられる。日本では、車両1台に対してドライバー1名の体制も多くみられるが、欧州の例では14台のトラクタヘッドに対してトレーラー90台、ドライバーは48名で運行している。年間40万キロ/台あたり走行している計算になる。

<車両の生涯コストとして考えられるもの>

燃料費、アドブルー代、車両代、計画補修、故障修理、タイヤ代

これらの費用の中では、燃料代がダントツに高い。いかに、燃費をよくするかが肝心である。オランダなどは道路が平坦な場合、燃費が良い傾向が見られる。

トラックの輸送効率に必要なこと

運ぶものに合わせたトラックの最適化と、計画的な車両メンテナンスが重要。また、ドライバーのトレーニングと追跡フォローも徹底する必要がある。車両製作にあたっては、積載効率の向上のため積載物に合わせた重量と寸法の設計が重要である。欧州ではパーキングではエンジンを切るのが当たり前で、アイドリングタイムを自動集計して徹底管理している。

島国で道路も狭い日本と欧州では、環境や法律面でも異なる点は多くあるかもしれませんが、参考になる点も多く感じました。
特に、前沢社長が「欧州のボデーメーカーはイノベーションを起こそうと積極的に取り組む姿勢を感じる」と、おっしゃってたのが個人的に印象的でした。

最後に、日本国内で外車を見かけると「メンテナンスが大変そう…」といった印象もあるが、
近い将来は外車が主流となる可能性も十分あるそうですよ。街中で色々な車両を見れるようになるのは、楽しみですね。

 

以上でジャパントラックショー2022のレポートは終了です。最後までお読みいただきありがとうございました☆彡

もっと写真撮影すれば良かったと、後悔しております(^^;)

次回は2024年の開催になるかと思います。また機会があれば来場したいと思います。

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