先月号に引き続き、トラック設計の豆知識をご紹介します!
道路運送車両には様々な保安基準がありますが、
電飾品には色や明るさの制限があるのをご存知でしょうか?
また、用途や取り付け場所によっても制限は異なります。
側方灯
まず、ボデー側面に取り付けなければならない「側方灯」は、
保安基準で橙色と決まっています。
その他の灯火
次に、保安部品としてではなく、
イルミネーション用として取り付けるマーカーランプは、
「その他の灯火」という分類になります。
こちらは取り付ける場所によって条件が変わってきます。
基本的に、赤色は全面的に禁止されています。
ブレーキランプやテールランプとの誤認を防ぐ為です。
その他の色については、場所によって条件が違ってきます。
車両前方から確認できる位置のランプでは、
青紫色と黄緑色も使用することができません。
これらの禁止理由としては、
青紫色は路線バスの灯火との誤認、
黄緑色は昔のトラック前方に付いていた速度表示灯との誤認を防ぐ為です。
続いて、車両後方から確認できるランプは、
白色と橙色(地上から2.5m以下)も禁止されています。
白色はバックランプとの誤認を防ぐ為、
橙色はウインカーの色と似ているからです。
最後に、イルミネーション用の灯火であっても点滅は厳禁なので、
日ごろから点検をお忘れなく!
<参考URL>
国土交通省 道路運送車両の保安基準(2022年4月8日現在)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr7_000007.html