㈱いそのボデー コーポレートサイトはこちら

【スワップボディコンテナ】とは?輸送と荷役作業の分離を実現

【スワップボディコンテナ】とは?輸送と荷役作業の分離を実現

物流の2024年問題に向けた課題解決に向け、
荷役作業の省力化、省人化、時短といったニーズは
ますます増えてくると思います。

物流の「ムダ・ムラ・ムリ」を改善するためには、
「輸送」と「荷役作業」の分離が考えられます。

 

国交省が促進している“スワップボディコンテナ”の事例をご存知でしょうか?

スワップボディコンテナは荷役分離を基本とし、
車両1台に対してコンテナが複数台ある運用となります。
物流倉庫では、車両が到着する前に空のコンテナに積込み作業ができるため、
荷役作業の時短が実現できます。

 

イメージは、トレーラー車に近いのですが、
牽引免許や特殊車両通行許可も不要です。

ドライバーは運転業務に集中でき、
身体の負担も軽減できることから、
女性ドライバーの起用も期待できます。

 

しかし、ここで問題となるのは、やはり運用スキームです。

 

まず、スワップボディコンテナを脱着できるバースが必要です。
地面は水平な場所で、直線距離の確保も考慮するべきです。

バース高とコンテナ高の段差が発生する可能性があるので、
スロープの検討も必要となりそうです。

また、空のコンテナを保管する場所も確保しなければなりません。

 

それ以外にも運行計画の変更、
固縛方法の検討など、
導入検討までのプロセスは多岐にわたります。

 

欧州ではトレーラー・トラクターが主流であることから、
国が導入支援を積極的に行っているそうです。
日本では車両とコンテナを相互利用可能な標準仕様化が進まず、
なかなか導入が進んでいない状況です。

欧州のように標準化が進み一気に普及すれば、
生産性向上は間違いなさそうですね。

 

ボデーメーカーとしても、
荷役作業の負荷軽減に少しでもご協力できればとの想いです。

 

~参考資料~
国土交通省 スワップボディコンテナ車両利活用促進に向けたガイドライン
http://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/seisakutokatsu_freight_tk1_000151.html

ロジスティックスカテゴリの最新記事