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積み卸し作業効率化の3つのアイテム

積み卸し作業効率化の3つのアイテム

物流のリードタイムを縮めるために、荷役にかかる時間はぜひとも短縮したいところだ。荷役にかかる時間には、手待ち時間といったいろいろな要素が絡んでいるが、今回は、積み下ろし作業に焦点を合わせ、効率化するために役立つモノを紹介しよう。

 

バンステージで段差を解消

トラックやコンテナに荷物を詰める作業を「バンニング」、取り出す作業を「デバンニング」と呼ぶ。積み下ろし作業時間短縮には、このバンニング、デバンニングをいかに効率よく行うかが鍵を握る。

荷物の種類や量によっては、これらの作業にフォークリフトを使いたい場合が少なくない。しかし、当然のことながら、地面とトラックやコンテナの荷台の高さとはかなりの段差がある。そこで、「バンステージ」の出番だ。

これは、フォークリフトスロープとも呼ばれている、段差を解消するスロープである。常設型のプラットフォームが設置できない場合、あるいは設置するほど積み下ろし頻度が高くない場合に便利である。高さは調節できるので、トラックやコンテナの仕様が異なっても合わせることが可能だ。もちろん、使用しないときは撤去できるので、スペースにゆとりがないところでもOK。

人力とハンドリフトを用いて積み下ろし作業を行わねばならないところをフォークリフトが利用できれば、作業員の人数の削減と作業時間の短縮、作業員のけがと荷物の損壊のリスクの軽減が期待できる。特に作業時間は大幅に短縮することが予想され、かなりの効率化、コスト削減が実現できるだろう。

 

重い荷物はテーブルリフターを

フォークリフトを入れるほどではないが、人力では持ち上げるのが大変な荷物には、「テーブルリフター」を活用するといいだろう。テーブルリフターとは、プラットフォーム型の昇降機である。トラックやコンテナのレベルまで自在に床を昇降させることができるので、積み下ろし作業時間の短縮につなげることができる。また、テーブルリフターを使用すると、バンステージと同様、作業員のけがや荷物の損壊のリスクを減らすことができるだろう。

テーブルリフターには、エアー式や油圧式がある。また、定置式だけではなく、車輪のついた移動式もあり、サイズもさまざまである。エアマウントで衝撃を吸収し、荷物にやさしいことをうたうテーブルリフターもある。さらに、安全のために、蛇腹状になったテーブルリフターのカバーもある。必要に応じて検討してみるといいだろう。

 

スライド式のドアで開け閉めをもっと手軽に

トラックの荷台のドアは、通常は観音開きであることが多いが、スライド式のドアもある。例えば、当社いそのボデーの「iSkipDoor」がそれに当たる。利点を順番に見ていこう。

まず、iSkipDoorではスライドしたドアは、反対側の袋戸に収まるようになっている。リモコンの操作でドアが開閉するようになっているので、大きな荷物でなければ、手に荷物を持ったまま、ボタン操作ひとつでドアの開閉が可能である。ドアの開閉時に地面に荷物を置かずに済むということは、回数が重なれば、作業員の体の負担の軽減になり、時間短縮にもつながっていく。

また、iSkipDoorでは、ドアが閉まれば自動的に完全に電磁ロックがかかる仕組みになっている。いちいち鍵をかける手間が省けることも、効率化につながるだろう。もちろん、袋戸も手前に開くことができるので、通常のトラックと同様、全開にすることにも問題がない。スライドするドアの方向はカスタマイズにより、変更することができる。

荷物の積み下ろし中にはうっかりリモコンのボタンを押してしまうこともないとはいえないが、iSkipDoorでは、ある程度の負荷がドアにかかると、ドアの動きが止まり、動作が反転する仕組みになっている。人や荷物がドアに挟まれないように安全性はきちんと確保されているから安心だ。

iSkipDoorにはほかにも利点がある。通常の観音扉に比較して、ほとんど騒音が出ないといえるくらい開閉が静かにできる。夜間の住宅地への配達に最適といえるだろう。

 

積み下ろし作業の効率化は作業員の負担軽減にも

積み下ろし作業は、小さなことでも少しずつ改善していくと効率化に結び付けられる。また、作業の効率化は作業員の体の負担の軽減にもつながるので、コスト減になるだけではなく、作業員のけがといったリスクが減ることも認識しておこう。

取り扱う荷物の種類や、積み下ろし作業の環境に合わせて、必要な物品があれば導入を検討したい。

 

 

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