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重機(建機)運搬車の「セーフティ」や「セルフ」の違いって?

重機(建機)運搬車の「セーフティ」や「セルフ」の違いって?

主に建設・土木工事の現場でブルドーザーやショベルカーなどの建設機械(重機)を運搬する“重機運搬車”ですが、“重機積み”や“建機運搬車”とも呼ばれています。この重機運搬車は、“産業機械運搬車”として分類されており、更に大きく分けると2種類のタイプがあります。混合されやすいセーフティローダーセルフローダについて、簡単に解説していきます。

産業機械運搬車の2つの分類

産業機械運搬車には荷台スライド式(セーフティローダー)車両傾斜式(セルフローダ)があります。

どちらも自走できない産業車両などを積載物として乗せるため、ウインチを備えることが一般的です。また、クレーンを装備しているクレーン付きタイプもあります。
一般社団法人日本自動車車体工業会のデータによると、2010年~2020年にかけ生産台数の推移はどちらも大型中心に増加傾向にあるようです。生産台数の割合は、荷台スライド式(セーフティ)は約40%、車両傾斜式(セルフ)は約60%と、車両傾斜式(セルフ)の方が少し多いようです。

それでは、それぞれ運ぶ物や特徴としてどのような違いがあるのでしょうか?

荷台スライド式(セイフティーローダー)が運ぶもの

主に重機・乗用車・バイクなど様々な乗り物を運びます。積載量2トン以下の小型車から、中型・大型車があります。重量級の重機などによっては積載できない物もあります。

荷台スライド式(セイフティーローダー)の特徴

荷台スライド式は前方キャビン部は持ち上がらずに、荷台だけが傾斜しスライドして積載物を載せます。「セーフティ」と呼ばれるだけあって、傾斜角度が緩やかなので、安全に積載物の積み下ろしができるのが特徴です。荷台のスライドは油圧シリンダーを使って行われます。積み降ろしは安全のため、可能な限り緩やかなスロープ状にして行います。ただし、荷台を丸ごとスライドさせるため、トラック後方に広いスペースが必要となります。

車両傾斜式(セルフローダ)が運ぶもの

主に建設業や運輸業で使われることが多く、重機の運搬がメインです。基本的には大型車が多いですが、街中でも作業しやすいコンパクトな中型車もあります。また作業現場は足場が不安定であることから、安全性に重点を置いた低底仕様のセルフローダも活躍しています。

車両傾斜式(セルフローダ)の特徴

車両傾斜式はジャッキにより前方キャビンを大きく持ち上げて、積載物を積み下ろす方式です。ロングジャッキで傾斜させた荷台に機械を載せるため、傾斜角度は大きくなります。荷台スライド式と違い、後方スペースはあまり必要としません。

セルフローダの大型には「鳥居分離型」と「鳥居一体型」があり、後者の鳥居一体型の方が積載スペースが広く積載量も取りやすい傾向にあります。

 

あゆみ桟橋について

荷台の最後部と地面との段差を埋めるため「あゆみ」と言われる板を敷き、重機などの積載物が上りやすいようにします。これは“あゆみ桟橋”と呼ばれています。
この“あゆみ板”の種類には、「手掛けタイプ」と自動の「油圧タイプ」があります。

 

手掛け桟橋↓

油圧桟橋↓

「油圧タイプ」のあゆみ桟橋はリモコンやラジコンを使い自動で作動できるため、作業者は楽に上げ下ろしすることができます。走行時はアオリのように立てて、重機を積み降ろす際に降ろして使います。

よって、作業者への負担が少なく効率的です。

 

「手掛けタイプ」の場合は、負担を少しでも軽減するため、桟橋収納BOX内がローラー仕様になっており、桟橋の出し入れがスムーズできるよう設計対応(※いそのボデー製ラインナップの場合)も可能です。

桟橋収納BOXローラー仕様↓

 

 

重機運搬車は用途によって最適のタイプを選ぼう

モノを運ぶ運搬車には、さまざまなサイズやバリエーションがあります。近年、重機運搬車の生産台数は延びているようですが、職人の高齢化で作り手が少なく、ニーズはあるのに納期が追いつかないといった現実もあります。

当社いそのボデーでは、車体傾斜式(セルフローダ)を中心に大変多くお問い合わせをいただいており、生産体制を強化しています。全国に渡り納車実績も多数ございます。当社では特に、ドライバー様の負担軽減にこだわった設計とご提案を心がけております。

株式会社いそのボデー重機運搬車ラインナップ↓↓↓

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